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参加履歴 2015.10.21 現在


年月日会場  ツアー名座席番号
 1 1990.11.30(金) 大阪城ホール Christmas Picnic'90 立見
 2 1991.9.13(金) フェスティバルホール Chou-fleur ①1-AA-35
 3 1991.9.14(土) フェスティバルホール Chou-fleur ② 2-F-8
 4 1991.9.20(金) 倉敷市民会館 Chou-fleur 1-4-32
 5 1991.10.11(金) 神戸文化大ホール Chou-fleur 1-11-23
 6  1991.12.14(土) 大阪城ホール Christmas Picnic'91① 1-24-73
 7  1991.12.15(日) 大阪城ホール Christmas Picnic'91② 1-17-55
 8 1992.8.5(水)) フェスティバルホール Mistral ① 1-LL-14
 9 1992.8.6(木) フェスティバルホール Mistral ② 1-M-25
 10 1992.8.29(土) コニファフォレスト  mistral OUTDOOR SPECIAL C-5-43
 11 1992.12.7(月) 大阪城ホール Christmas Picnic'92① 1-5-67
 12 1992.12.8(火) 大阪城ホール Christmas Picnic'92② 1-16-49
 13 1993.11.9(火) 倉敷市民会館 満天の星 1-7-16
 14 1993.11.17(水) 神戸文化大ホール 満天の星 1-24-33
 15 1993.12.2(木) フェスティバルホール 満天の星 box1-11
 16 1994.11.5(土) 鳥取県民文化会館 Sweet Hearts 1-た-31
 17 1994.11.7(月) フェスティバルホール Sweet Hearts 1-EE-11
 18 1994.11.24(木) センチューリーホール Sweet Hearts 1-17-24
 19 1994.12.1(木) 広島郵便貯金ホール Sweet Hearts 1-17-9
 20 1996.12.5(木) フェスティバルホール Christmas Picnic'96 1-C-17
 21 1996.12.13(金) 名古屋市民会館ホール Christmas Picnic'96 1-11-6
 22 1996.12.14(土) 静岡市民文化会館ホール Christmas Picnic'96 1-24-36
 23 1996.12.18(水) 広島郵便貯金ホール Christmas Picnic'96 1-14-49
 24 1996.12.22(日) 東京ベイNKホール Christmas Picnic'96① 2-12-9
 25 1996.12.23(祝) 東京ベイNKホール Christmas Picnic96② M-12-10
 ❤ 2001.11.3(土) 立川ミネーマグノリアホール イベント トーク 125
 26 2002.8.30(金) NHK 大阪ホール 20TH ‘DO MY BEST’'02 1-C4-7
 27 2002.9.2(月) 愛知県厚生年金会館 20TH ‘DO MY BEST’'02 1-M-7
 28 2002.9.6(金) 渋谷公会堂 20TH ‘DO MY BEST’'02 1-23-21
 29 2003.10.25(土) アクトシティ浜松 TEAR DROPS ‘03 1-8-18
 30 2003.11.10 (月) フェスティバルホール TEAR DROPS ‘03 1-E-18
 31 2003.11.12 (水) 広島アステールプラザ TEAR DROPS ‘03 1-4-19
 32  2003.11.16(日) 愛知厚生年金会館 TEAR DROPS ‘03 1-H-31
 33 2005.5.6(金)大阪厚生年金会館 Sanctuary ~春色のメロディー~  1-H-43
 34 2005.5.15(日)愛知厚生年金会館 Sanctuary ~春色のメロディー~  1-M-39
 35 2006.12.16(土)品川 ステラポール SpecIalLive 2006 Christmas Picnic   1-B-52
 36 2006.12.17(日)品川 ステラポール  SpecIalLive 2006 Christmas Picnic 1-D-31
 37 2007.8.31(金)NHK大阪ホール Aming “In the prime ~ひまわり~”  1-C9-7 
 38 2007.9.1(土)愛知県芸術劇場  Aming “In the prime ~ひまわり~”  1-1-31
 39 2008.12.14(日)愛知県芸術劇場 Aming~ 未来へのたすき~  1-8-29 
 40 2008.12.15(月)NHK大阪ホール  Aming ~未来へのたすき”~ 1-C3-25
 41 2009.2.4(水)富山市芸術文化ホール あみんwithオーケストラ+アンサンブル金沢  1.2-XE-29
 42 2009.6.13(土)相模原市民会館ホール まち音 ~未来へのメッセージ~  1-4-18 
 43 2009.9.5(土)つくば ノバホール  ~大人のクラブ活動~ 1-6-2
 44 2009.10.24(土)赤坂BLITZ 25th Anniv. Eve ~I♡dentity~  1-R-22
 45 2009.10.25(日)赤坂BLITZ 25th Anniv. Eve ~I♡dentity~  1-J-19
 46
 2010.7.17(土)能勢町 浄るりシアター T's GARDEN 2010  く列5
 47 2010.7.18(日) 松原市文化会館T's GARDEN 2010 か列34
 48 2010.12.11(土)なんばHatch 25th Anniiversary  Christmas Picnic 1-F-2 
 49 2011.10.2(日)なんばHatch  25th Anniiversary 『勇気』 1-E-25
 50 2011.12.23(金)高松 あなぶきホール 114銀行 心の詩コンサート  自由席 
 51 2012.2.2(木)愛知県芸術劇場 “A WA SE RU”~希望の応援歌~  1-2-32
 52 2012.7.1(日)八幡市文化センター  T's GARDEN 2012 1-5-26
 53 2012.7.29(日)富田林すばるホール  T's GARDEN 2012 1-E-15
 54 2012.12.2(日) なんばHatch Christmas Picnic 2012 1-C-31
 55 2013.2.9(土)綾部 中丹文化会館  T's GARDEN 2013 1-1-26
 56 2013.2.10(日) たつの市 アクアホール T's GARDEN 2013 1-1-15
 57 2013.8.2(金)大阪 オリックス劇場 T'sGARDEN NORAIN,NORAINBOW 1-5-16
 58 2013.8.27(火) 神戸文化ホール(最前列席) T's GARDEN 2013  (1-26-21 本来席) 1-28-33
 59 2013.9.28(土)笠岡市民会館 まち音 ~未来へのメッセージ~  1-2-16
 60 2013.12.22(日)渋谷公会堂 Christmas Picnic 2013 1-26-11
 61 2014.6.7(土)五島 福江文化会館  まち音 ~未来へのメッセージ~ 1- H-25
 62 2014.11.3(月祝) 稲美コスモホールT's GARDEN 2014  1-A-20
 63 2014.12.7(日)サンケイホールブリーゼ  Christmas Picnic 2014 1-F-3
 64 2015.2.21(土)泉佐野エブノ泉の森ホール まち音 ~未来へのメッセージ~ 1-A-19
 65 2015.6.28(日)米原 伊吹薬草の里文化S  T's GARDEN 2015 E-15
 66 2015.8.29(土)新潟 長岡中之島 文化S T's GARDEN 2015 L-7
 67 2015.10.4(日) 広島 廿日市文化ホール T's GARDEN 2015 1-A-15
 68 2015.12.23(祝) サンケイホールブリーゼ Christmas Picnic 2015 
 69 2016   どこなの? まち音 
 70    
    
    記念すべき70箇所目はどこなのでしょうか (^_-)-☆

 もう一度、たつのへお越しください ❤




      




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虹のパレット:「私の庭へ遊びに来て」




   虹のパレット:「私の庭へ遊びに来て」
                  
                 毎日新聞 2015年10月19日 愛知版
 
 「T’s GARDEN2015」が無事に終了しました。6月6日に神奈川県・伊勢原市民文化会館から始まった今回のコンサートツアー。途中、7月には「宝くじまちの音楽会」の福島県、埼玉県での2公演を挟みながら滋賀県、愛知県江南市、同県日進市、新潟県長岡市、そして渋谷公会堂ファイナルを経て、10月4日広島県廿日市市へと走り抜けました。
 「私の庭へようこそ」。みなさんのおうちの近くの庭でコンサートがあるので気軽に普段着で遊びに来てください、というコンセプトで続けている「T’s GARDEN」。いろいろな街に出かけるので、どちらかと言うと私のコンサートを見るのが初めて!という方率が高いのも特徴です。今回も行った土地土地でいい「気」をもらい、たくさんの方々と出会って帰って来ました。
 初日の伊勢原は、「13年前、近くの大山阿夫利(あふり)神社にスタッフと共に訪れ、お参りした縁起の良い場所だったなぁ〜」なんてことを思いながら幕を開けました。
 滋賀県・伊吹薬草の里文化センターはこの「T’s GARDEN」にぴったりの場所。お客さんも会館の方もとても温かい空間で、楽しいひとときを過ごしました。
 愛知は私の地元ですが、江南も日進もコンサートで行くのは初めて。どちらも大変盛り上がり、江南市民文化会館には小学校からのお友達(そう!犬山のコンサート後、会えなかった)聖子さんが、ご主人と一緒に見に来てくれました。昔と全然変わらず、きれいで可愛いまま。うれしかったー。
 新潟県長岡は初コンサートですが、とても温かく楽しかった。帰りの新幹線のホームで食べた「コシヒカリアイス」が美味でした。
 そして渋公ファイナル。この日はスペシャルということで8曲も入れ替わる全くの別メニュー。無謀だー。ドキドキワクワクでした。ソロデビューしてから、この渋谷公会堂では14回コンサートをさせていただきました。感謝の気持ちでいっぱいです。ファンクラブの会報で「本番前に楽屋の横の窓からのぞいて手を振るよー」と冗談半分で宣言したのですが、誰か気付くかな?と本番10分ほど前にのぞいたところ、上手前列の方が何人か見ていて思いっきり手を振り合いました。面白かったー。
 あ、そうそう。この日はWOWOWの収録のためカメラがたくさん入っていて歌いながら不思議な高揚感が続いていました。最近私は腹の底から声を出しているので、すごい形相で歌っています(笑)。映像用によそ行きの顔を取るか、見た目もへったくれもない腹からの声を取るか悩み、スタッフに相談したところ(!?)「そりゃ、声でしょ」とあっさり言われました。もちろん、そこに集まってくださったお客様のための歌声を取りましたので…。この模様は12月に放送予定です。お楽しみに。
 そして広島県廿日市市。広島は12年ぶりです。最終日にふさわしい一番の盛り上がりでした。もっともっと歌い続けたい、いろいろな人に出会うため、あちこちへ出かけたい。ツアーが終わるのがさみしーと感じる幸せな4カ月でした。これから12月の「クリスマスピクニック」まで、しばし充電です。そしてツアー中、協力して私を集中させてくれた娘との時間も大切にしなくちゃ。(シンガー・ソングライター)
     ◇
==============
 ■人物略歴
 ◇おかむら・たかこ
 1962年愛知県岡崎市生まれ。椙山女学園大学在学中に同級生の加藤晴子さんとデュオ「あみん」を結成し、82年に「待つわ」でデビューした。85年にソロデビュー。87年に発表した「夢をあきらめないで」はロングセールスを記録した。アルバム「After Tone6」を去年11月にリリースした。10月にソロデビュー30周年を迎えた。





虹のパレット:深夜のガールズ・トーク



     虹のパレット:深夜のガールズ・トーク
                                                             
                                                        毎日新聞 2015年09月21日 愛知版

 少し前のことになりますが、8月9日の深夜、NHK−FMのラジオ番組「眠れない貴女(あなた)へデラックス2015」のゲストとして、お招きいただきました。
 その日はデラックス版ということで、パーソナリティーは作家の村山由佳さんとスポーツ評論家の奥野史子さん。お二人の思い出深い曲に「待つわ」を挙げてくださり、会いたいと指名していただいたということをお聞きし、まずはびっくりし、そしてうれしいことだなぁ〜と思いました。
 直前に「T’s GARDEN」ツアー前半戦が少し落ち着き、夏休みに入るゾ〜という毛穴の開きかけた頭も体も無防備な状態の私。こんなボーッとした頭で、生放送できちんと話せるか?とか、人見知りな性格で初対面のお二人に迷惑をお掛けするのではないか……とか考える前に「この二人にそんなうれしいことを言っていただいたら休んでいる場合じゃないな、お会いしたい」という気持ちが先にたっていました。
 村山さんと言えば、2003年に直木賞を受賞した「星々の舟」を当時、読んでいたスタッフから勧められて、一読者として、しみじみと読ませていただいたことがあります。ご本人の前では、言えませんでしたが、ここで告白しますね。
 そしてシンクロナイズドスイミングの奥野さんは、現役時代の勇姿も、その後のご活躍もテレビで拝見しています。バルセロナ五輪ではとてもすてきでした。感動をありがとうー。
 生放送ということで、朝からドキドキ、わくわくしながら一日の雑事をこなしていきます。長〜い一日を終え、夜になる頃には汗まみれになり、急いでひとっ風呂浴びたところ、いい具合に気持ち良くなり、「眠れない貴女」というより「すぐに眠れそうな私」になってしまいそうでしたが……。気合を入れてメークし薄緑のワンピースに着替えてお出かけ。夜10時過ぎから出掛けるなんて、このところあまりなかったので不思議な気持ち。
 子供に合わせて朝型の生活パターンになっていたので20代、30代の自分を思い出して少し新鮮だわ。こういうのもたまには良いかも。
 NHKに着き、スタジオに入るとごあいさつ。「あら?」。申し合わせたようにお二人共、黒のワンピース姿! ネット用の撮影をしましたが、私、膨張しているかも。
 物を書く人ならではの視線で、私の書いた曲の中で失恋ソング(せつないラブソングというか)の「あなたと生きた季節」の世界観が好きだと言ってくれた村山さん。この曲を知ってくださっていること自体、感激。そしてスタジオで、お会いした瞬間に「動いている姿を初めて見ました。本当に実在するんですねー」と妙な感心の仕方をしてくれた奥野さん。面白すぎるー。厳しいアスリートの世界を見つめた瞳は優しく温かな、お母さんのまなざしも加わりふんわりと。
 生放送が始まり、いろいろ投げかけられるお二人の質問の切り口が新鮮。もっともっと話していたいなぁと思っているうちに番組は終了しました。本当に楽しかったです。ガールズ・トーク。
 しっかり番組を支える女性スタッフたちもすてきな方たちでした。さまざまな刺激を受け、そしてパワーをいただいた、とてもすてきな夜でした。やっぱりガールズ・トークって面白い。(シンガー・ソングライター)
==============
 ■人物略歴
 ◇おかむら・たかこ
 1962年愛知県岡崎市生まれ。椙山女学園大学在学中に同級生の加藤晴子さんとデュオ「あみん」を結成し、82年に「待つわ」でデビューした。85年にソロデビュー。87年に発表した「夢をあきらめないで」はロングセールスを記録した。アルバム「After Tone6」を去年11月にリリースした。10月にソロデビュー30周年を迎える。








娘の育児思い出しながら…岡村孝子(4)


    娘の育児思い出しながら…岡村孝子(4)

                         
                                                                       読売新聞 2015年10月16日



     チワワのりりぃは、昨年4月に我が家にやって来ました。子犬を育てるのは、以前飼っていたハッピー以来、十数年ぶり。でも、トイレのトレーニングや、「お手」や「おすわり」を覚えさせるのに、こんなに根気が必要だったっけ?と感じることもあります。
 りりぃは、ハッピーの子犬時代の数段上を行くやんちゃぶり。トイレを失敗したり、スリッパをガジガジしてぼろぼろにしたり。いつになったらきちんとしつけられるのだろうと思う時もありましたが、全く苦にはなりませんでした。
 むしろ、粗相したりりぃを雑巾片手に追いかけたりして、ヨレヨレになるほどふり回されることに、幸せを感じています。
 ただ、ハッピーを飼い始めた当時、まだ4歳だった娘は、ハッピーもいろいろ失敗をしながら成長していったことを覚えていないようで、りりぃのお世話で少々げんなりしていたようですが……。
 りりぃを見ていると、娘が小さかった頃を思い出します。
 笑った。はいはいができるようになった。「ママ」って呼んでくれた。一つ一つがうれしくて、誰よりも自分が一番最初にそばで見たくて、夢中で子育てをしていた時と同じ気持ちになってくるのです。
 娘は、私や周りの人たちに教えてもらいながら、お箸でご飯を食べたり、洋服を着たり、しゃべったりすることができるようになっていきました。「みんな、誰かに支えられて成長するんだなあ」と思ったものです。
 成長するりりぃを見ていると、娘が小さかったころを思い出して、懐かしくなります。
 そしてもう一つ、育児と似ているなあと思うのは、頻繁にお医者さんにかかること!
 私自身のことだったら、体調がちょっとくらい悪くても、少し熱があっても、休んで気合で治そうと思うのですが、小さな子どもや犬はそんなわけにはいきません。しょっちゅうケガをするし、ちょっとした精神的なストレスでも具合が悪くなるし、急に体調を崩すこともあるので、よく病院に駆け込みます。
 闘病中の不幸な事故で亡くなったハッピーのような悲しい思いを繰り返さないように、近所を散歩している途中で見つけた新しい獣医師さんには、本当にお世話になっています。
 母やスタッフ、ママ友に手伝ってもらいながら娘を育てたように、りりぃも、周りのたくさんの人たちに助けられながら成長してきました。
 高校生の娘と、まだ小さいりりぃのために、自分も健康に気をつけて頑張ろうと思っています。(おわり)
おかむら・たかこ
 シンガー・ソングライター。1962年、愛知県生まれ。82年に「あみん」としてデビューし、85年にソロ活動を開始。9月27日には、11月以降に取り壊される渋谷公会堂(東京)で、コンサート「T’s GARDEN~渋谷公会堂 FINAL~」を行った。


東京都内で(池谷美帆撮影)








                                                                         東京都内で(池谷美帆撮影)

散歩風景いつか曲に…岡村孝子(3)


     散歩風景いつか曲に…岡村孝子(3)


                                                             
                                                  読売新聞  2015年10月09日 
 

  「子犬のワルツ」という曲は、ショパンが、子犬が自分の尻尾を追いかけ回す情景にヒントを得て作曲したものだと言われています。
 残念ながら、私には、いま飼っているりりぃや、以前飼っていたハッピーやルースのしぐさを見て作ったり、直接彼らに向けて書いたりした曲は一つもありません。
 ラブソングなどをレコーディングしている時に、亡くなったルースやハッピーを思いながら、歌の中の「あなた」に彼らを重ねたことはありますが……。
 普段は、ボーッとしながらも、自分なりに何となくアンテナを張り巡らせているつもりです。そのアンテナに引っかかったものを自分の中で昇華させ、アウトプットする、という作業が、作詞だったり作曲だったりということになります。
 ものを創るのはとても孤独な作業です。一人暮らしをしていた20代の創作は苦しく、仕事部屋に一人こもって朝を迎えてしまうことは日常茶飯事。いつもスケジュールに追われ、1年の間にアルバム1枚を作り、忙しい時は2種類の全国ツアーと野外コンサートを行うという日々でした。
 東京に出てきている学生時代の友達が、仕事の後の自由時間を楽しんでいる時も、私はひたすら部屋にこもって創作。食事などに誘われても、たびたび断るうちに、誰も声をかけてくれなくなりました。泣きべそをかきながら、心細い夜を幾度過ごしたことか。
 ところが、1992年に飼い始めたルースは、私が仕事をしているのをソファで見守ってくれ、ベッドで寝るときも一緒という最強のパートナーになりました。りりぃも今、あちこちで仮眠をしながら、私がベッドで寝る頃になると、どこからか走ってきて、一緒に休んでいます。おかげで、創作がさほど苦痛ではなくなりました。
 今では時間の使い方もかなりうまくなり、子どもが学校に行っている間や、眠った後に、自分だけの時間や、母ではなくアーティストとしての時間を持つことが、喜びになりました。
 そして、作詞や作曲をするうえで重要なのが、読書をしたり、映画を見たり、心の琴線に触れることを探したりするインプットです。最近は、四季折々の花や木々が並ぶ道を、りりぃと散策するのが楽しみです。
 りりぃを連れていると、犬の散歩中の人とあいさつを交わしたり、学生さんが「かわいい!」と声をかけてくれたりして、知らない人とつながるきっかけが生まれます。普段、道で知らない人と話すことなんてめったにないのに、不思議ですね。
 私にとって、音楽は絵日記のようなもの。この散歩道で見た風景も、いつかは歌詞の中に出てくるのかな、と思っています。
おかむら・たかこ
 シンガー・ソングライター。1962年、愛知県生まれ。82年に「あみん」としてデビューし、85年にソロ活動を開始。9月27日には、11月以降に取り壊される渋谷公会堂(東京)で、コンサート「T’s GARDEN~渋谷公会堂 FINAL~」を行った。



東京都内で(池谷美帆撮影)