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虹のパレット . 夜の散歩で「謎の生物」に再会


             虹のパレット

                         夜の散歩で「謎の生物」に再会

                                                                           毎日新聞2016年5月16日



5月のとある日のことです。夜、辺りがすっかり暗くなったころ、娘と愛犬りりぃの散歩をしていると近所の道で謎の生物に遭遇しました。


 やって来たその生物は、何と言いましょうか、チョコボールのパッケージに描かれている「キョロちゃん」のようないでたち、バレリーナのような優雅な足取りで、こちらに向かってくるではありませんか。頭の後部にはひとかたまりのアンテナのような毛が飛び出ていて、黒っぽいグレーと白の体。全長60センチ前後でしょうか。

 そいつは手の届くほどの所まで来ても、人間に全く動じることなく知らん顔でツンと通り過ぎようとするのです。思わず「え〜!? 何? 何?」と声を上げても無視。側にいるりりぃの目に映っているのか、いないのか、吠(ほ)えもせず知らん顔。娘も「え!? ペンギン!? 何?」とびっくり。前から来た会社帰りの女性はニコニコしながら「かわいい〜」としばし立ち止まり、水辺の草むらに入ってしまうまで、3人で不思議な時間を共有していました。

 あっという間の出来事に興奮さめやらずの私。止まっていた時間が再び動き出し、いつもと変わらない道に戻っていくのですが……。それにしても私たちの前後には、少し離れてたくさんの通行人がいたのに、目撃した私たち以外は誰も気付いてないのか、はたまたここではよくあることなのか……。

 そして「あっ」と思い出したのが、3年前、ここに引っ越して来たばかりの出来事。ある月明かりの夜、帰宅が遅くなった娘を駅まで迎えに行くことにしました。8時を過ぎていたでしょうか。家路を急ぐ人や近くの学校の部活帰りのにぎやかな女子高生の集団が遠ざかった後、突然霧がむわ〜んと立ち込めて辺りを包み込みました。

 「あれれ、前が見えないや」と思ったその時、霧の中から突然、目の前に現れた変な生き物。キョロちゃんのような……ペンギンのような物が気取った歩き方ですれ違っていきます。口をあんぐり開けて「え〜!? トトロ?」と驚く私のことなど、おかまいなしに、しゃなりしゃなりと。

 慌てて携帯を取り出し後ろ姿を撮影しましたが、ぼわ〜っとした影が映るのみ。たまたま、もう1人霧の中に入り込んでしまった通行人のおじさんも「あ〜、びっくりした〜」と携帯を手に追いかけますが、木の茂みの中に、フッと消えてしまいました。途端に霧が晴れ、再びガヤガヤと人が行き交います。

 キツネにつままれたような出来事を、家で母と娘に説明するも全く信じてもらえず。「誰かの飼っているペンギンが散歩しているんじゃないの?」とか「リモコンで動くおもちゃじゃない?」とか。あまりしつこく言っても疲れておかしくなったんじゃないかと疑われそうで。じっと封印していましたが、私は正しかった。確かに、そいつは存在していました。

 今回は娘も一緒に遭遇しているので、2人で必死に調べたところ、ありました。見たものと全く同じ画像が。何と“ゴイサギ”という鳥のようです。

 そういえば、この歩道はシラサギやカモなどをしょっちゅう見かけます。ベランダにシラサギが止まっていたことも。都会なのに、のどかでしょう? トトロじゃなかったのは残念ですが。

 この道、いろんなものに遭遇するんですよね。何年か前は、お友達(ムフフ)と歩くツアー仲間のギタリスト坪井さんとバッタリ出くわしました。次は一体どんなものに出会うのでしょう。恐竜か!?(シンガー・ソングライター)


 ■人物略歴

おかむら・たかこ

 1962年愛知県岡崎市生まれ。椙山女学園大学在学中に同級生の加藤晴子さんとデュオ「あみん」を結成し、82年に「待つわ」でデビューした。85年にソロデビュー。87年発表の「夢をあきらめないで」はロングセールスを記録した。渋谷公会堂で昨年行ったライブを収めたブルーレイ「ENCORE8」を発売中。6月18日に愛知県の幸田町民会館でコンサートを予定。












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虹のパレット . 愛知の素晴らしさPR

         虹のパレット

                                  愛知の素晴らしさPR

                                                                                
毎日新聞

私、愛知県のPR活動をする「LOVEあいちサポーターズ・あいち音楽大使」に指名していただきました。ソロデビュー30周年を迎える節目の今年、このような栄誉あるご指名をいただき、大変光栄です。


 今月11日に委嘱式が行われ、委嘱状と名刺をいただきました! 34年の音楽活動で、初めての経験。ドキドキ、ワクワクしながら東京にある愛知県東京事務所を訪れました。知的で紳士的な大村秀章知事と懇談をしながらの撮影。出身地の岡崎市の話題から音楽活動の話まで、途切れることなく話題を振っていただき、あっという間に和やかな時間が過ぎていきます。





 でも、何だか緊張で顔が思いっきりこわ張っている写真の私。長く活動しているのに、一向に写真慣れしないんです。すみません! 生まれて初めて自分の名前が書かれた名刺も作っていただき、早速、名刺交換デビューもしてみました。憧れていたんですよね。このシチュエーション。精いっぱい、愛知の良さをPRさせていただきますね。

 私は23歳まで愛知県で過ごしました。四季の移り変わりのはっきり分かる環境の中で伸び伸びと青春時代を送ったことで音楽を創る感性を育んでもらえたのではないかな、と思ってます。

 小学校の頃、林間学校で行った茶臼山。大学生のカウンセラーのお兄さん、お姉さんと一緒にしたキャンプファイア。しゃびしゃびのカレーに飯ごう炊さん。早朝、真っ暗な空が薄紫色に染まり、明けていくのをテントの中から友達と見つめたこと。

 家族で東山動植物園に出かけ、園内で食べた、かつおぶしとネギののった何てことのないきしめんがおいしくて……。娘がまだ小さい頃、私の両親と共に訪れて娘に「これが、きしめんっていうんだよ」と教えたところ、東京生まれ東京育ちなのに今では、きしめんが大好物に……。

 遠足で何度も行った博物館明治村。数多くの文化財や遺産、風景に触れ、明治の息吹を感じます。何でも最近は、牛鍋が食べられるとか。よし、私も今年中に行くぞー。

 圧巻な紅葉が見られるのは香嵐渓。ぜひ愛知以外の方にも知ってもらいたいスポットです。五平餅を食べながら、紅葉狩りをしたいな。

 数年前に初めて訪れ、スケールの大きさにとても驚いた名古屋港水族館。まだまだ、たくさんありますが、桜の季節、藤の季節の岡崎公園。そういえば、先日2年ぶりに岡崎に帰省してきたのですが、岡崎公園でまだ早い桜を眺めて、みそ田楽を食べてきました。小さい頃、家族で見に行った夜桜……思い出と共にいろいろな景色がよみがえってきます。

 さあ、愛知の素晴らしさをたくさんの方に知ってもらわなくっちゃ。頑張ります。楽しみ。(シンガーソングライター)


 ■人物略歴

おかむら・たかこ

 1962年愛知県岡崎市生まれ。椙山女学園大学在学中に同級生の加藤晴子さんとデュオ「あみん」を結成し、82年に「待つわ」でデビューした。85年にソロデビュー。87年に発表した「夢をあきらめないで」はロングセールスを記録した。昨年秋の渋谷公会堂メモリアルライブを収めたブルーレイ「ENCORE8」を発売中。6月18日に幸田町民会館さくらホールでコンサートを予定。



『雨上がりの虹』のように


   陽の入りの一瞬東の空が真っ赤に焼け、小雨降る中ボンヤリだが虹が出た。
慌ててカメラを持って外に出たけれど、すでに陽は西に沈み雲の中に虹は消えてしまいました。
虹って儚いですね、それだけに綺麗だし心に残ります。
虹を見るのって、何十年ぶりでしょうか。
もしや、良いニュースが今晩あたり飛び込むのでしょうか(^^)/~~~















『あの頃』の孝子さん (^^)/~~~


  ライブ情報も出る気配なし(^_^;)
ひとりネットサーフィンで、こんな記事発見(^^)/~~~


  この頃の孝子さんには、まだ出逢っていなかった(^_^;)







【1982年9月】待つわ/女子大生デュオあみん 売れすぎて困ったことばかり



  ★82年9月ランキング★
1 待つわ/あみん
2 哀愁のカサブランカ/郷ひろみ
3 NINJIN娘/田原俊彦
4 小麦色のマーメイド/松田聖子
5 暗闇をぶっとばせ/嶋大輔
6 ダンスはうまく踊れない/高樹澪
7 けんかをやめて/河合奈保子
8 ハイティーン・ブギ/近藤真彦
9 6番目のユ・ウ・ウ・ツ/細川たかし
10 100%SOかもね…/シブがき隊
注目夢の旅人/松山千春
※ランキングは当時のレコード売り上げ、有線放送、ラジオ、テレビのベストテン番組などの順位を参考に、話題性を加味してスポニチアネックスが独自に決定。

【待つわ/あみん】

 岡村孝子と加藤晴子の2人は1位になっても浮かれている余裕なんて全くなかった。
それよりも目の前の心配で音楽どころではなかった。

 ヤマハのポプコンでグランプリを受賞した女性デュオ「あみん」が歌う「待つわ」は
7月25日の発売直後からトントン拍子で売れ、8月末にはオリコンチャートで1位に。
TBS「ザ・ベストテン」にもランクイン。
早くも2枚目のシングルの予定まで決まり、順風満帆だったが、
名古屋の椙山(すぎやま)女学園大国文科2年の学生である岡村と加藤は
9月半ばからの前期試験の準備が全然できていなかった。
「待つわ」の大ヒットでスケジュールはいっぱい。試験勉強は後回しになっていた。

 「私たちは芸能界に入ったわけじゃない。
      学生をしながら好きな歌を歌っていければと思っていたから」。
平凡な女子大生が連日マスコミの取材を受け、テレビの歌番組にも出演、
ラジオからはAM、FMを問わず自分たちの歌が流れない日はない。
突然の環境の変化は戸惑うことだらけ。
それでも次々埋まるスケジュールに抗うことが出来ずに時が過ぎていった。

 入学直後、岡村が加藤に科目の履修届の書き方を聞いたのが出会い。
やがて2人とも音楽好きだったことが分かり急接近。
岡村が自作の曲を聞かせたところ、加藤の心に響き、ポプコンに挑戦した。

 1年目、後に2枚目のシングルとなった「琥珀色の思い出」を歌ったが、
本大会には出場できなかった。
大学の裏山や岡村の自宅で練習し、2年目は「待つわ」でリベンジ。
デビューが決まった。
「あみん」という名前は、さだまさしの
「シナモンとパンプキンパイ」という曲の歌詞に出てくる喫茶店「安眠」から拝借したもの。
岡村はさだのヒット曲「雨やどり」を聞いて、歌の世界に興味を持った。

 レコード売り上げ102万枚。
82年唯一のミリオンセラーとなり、デビューから164日でNHK「紅白歌合戦」出場を決めたが、
出場が決まった日、あみんは記者会見を欠席。
大学のレポート提出に追われ大わらわだった。

 一大ブームを巻き起こしたあみんだったが、紅白から1年後には解散した。
3年生になった加藤が翌年に控えた就職活動を前に、辞めたいと言ったからだった。
「(芸能界は)私のいる場所ではない」と加藤。
岡村は加藤の考えを受け入れた。
「私が半ば強引に誘ってデビューした。ハコ(加藤)の気持ちを尊重したかった。
別の人と組んでとレコード会社の人に言われたけど、ハコ以外の人とのあみんは考えられなかった」と
岡村は振り返っている。

 岡村は2年充電期間を置いてソロデビュー。
その後の活躍は周知の通り。
加藤は就職、結婚、育児とすべて岡村の“先輩”となり、2人交流は解散後も続いていた。
07年、24年ぶりにあみんが復活。
歳月が過ぎても名曲「待つわ」は色あせていなかった。
                                                                                                             [ 2011年9月1日 ]   
 スポニチの情報

あみん




虹のパレット ~ 人を前に進める言葉紡ぎたい

    虹のパレット

                 人を前に進める言葉紡ぎたい

                                                                         毎日新聞2016年6月20日 愛知県


  わが家のリビングのテーブルの上の花瓶にはT'ガーデンコンサートの初日、
千葉県松戸市で頂いた花が咲き誇っています。
匂いたつ真っ白なカサブランカと、白と先端がうす紫のかれんなツリガネ草。
玄関に飾ったかご花の中でしおれかけてきたのを花瓶に移したら見事に復活。
あまりにもきれいなので毎日「きれいだね〜」と家族で声をかけていたところ、
もう2週間以上たったのに、まだまだ元気。
花の方も「ほら、見て見て!」と言ってるかのようです。何だか言葉がわかるみたい。


 そう言えば先日、うちの愛犬りりぃがサマーカットした時のことです。
耳の下の飾り毛が自慢のロングコートチワワのりりぃ。
カットから帰ってきたりりぃはボーイッシュな子ヤギみたい。
「男の子みたい」。笑いながら出迎えたところすっかり落ちこんだ様子。
しょんぼりしてカーテンの後ろで考えこんでいます。

 呼んでも恨めしそうに上目づかいにこちらを見上げたり、目をそらしてみたり。
飾り毛がお気に入りだったみたいですが、
何よりも「かわいいー」と言う言葉が大好きなりりぃ。
散歩中にどこかで誰かが他の犬に「かわいいわねー」と声をかけても
「私の事?」みたいに振り返って声の主を探してしまうほど……。
「かわいい」が大好きなりりぃにとって、
それ以外の言葉は心地良くなるものではなかったのでしょう。

 あまりに落ちこんだりりぃ。
信頼関係を失くしては大変!とみんなで「かわいい」と心から声をかけ、なでたり、
ハグを繰り返すうち、ようやく寝る頃には機嫌を直し、私たちもホッと胸をなでおろしました。

 植物や動物でさえ、こんな具合です。ましてや言葉のわかる人間にとって言葉とは……です。
この上なく自信になって前に進む力になることもあれば、
凶器になって人を奈落の底まで突き落とすこともあります。

 8年前に他界した父ががんで闘病中、何度も命の危機を迎えた時、
先生方や看護師さんたちに励ましてもらったと、とても感謝していました。
「もう少し頑張ったら、孫に会いに行けるよ」とか
「今回乗り越えたら、孝子さんのコンサートがあるよ」。
馬の鼻先のニンジンのように目標をくれた……と。

 病状を良く理解した上でも希望を持ち続けた父でしたが、
もう効果的な治療がなく、ついに緩和治療でホスピスを勧められました。
その頃、流行したテレビ番組「宮廷女官チャングムの誓い」に重ね合わせて、
時々見ていただく女医の先生が大好きだった父。
産休をする先生が「もう二度と会うことはないけど頑張ってね」と。

 ネガティブに受けとめた父とその日、帰宅して犬の散歩をしている最中、
田んぼの道にぺたりと座りこみ、「もう歩けない」とひと言。
涙こそ出ていませんでしたが、私はその時、
「あー今、父は心の中で泣いている」と感じました。言葉ってこわいな……。

 私もメロディーに詞をのせ歌う仕事をさせていただいています。
言葉は単なる言葉を越えて、独り歩きしていくことがあるなあ〜と感じる時があります。
それを肝に銘じて、
人を傷つけるのではなく誰かが前に進むきっかけとなるような言葉を紡いでいけたら……と思います。
                                                                       (シンガー・ソングライター)


 ■人物略歴

おかむら・たかこ

 1962年愛知県岡崎市生まれ。椙山女学園大学在学中に同級生の加藤晴子さんとデュオ「あみん」を結成し、82年に「待つわ」でデビューした。85年にソロデビュー。87年に発表した「夢をあきらめないで」はロングセールスを記録した。渋谷公会堂メモリアルライブを収めたブルーレイ「ENCORE8」を発売中。9月7日、ソロデビュー30周年記念ベストアルバム「DO MY BEST 2」発売予定。