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過っては、周遊券なる1枚の切符から始まる旅に酔いしれた。 でも最近は孝子さんのライブに誘われて、旅している。 今回は孝子さんに、どんな処へ連れて行ってもらえるんだろうか? そして『まち音』で発表された町は『笠岡』。 僕にとっては青春の一時期、『道標』を探していた頃の、 2回だけだが、想い出の島『真鍋島』への旅立ちの港町 笠岡。 | |
最近まで『緑とオレンジのツートンカラー』だったのに、 いつからこの色に? 姫路発岡山行きに、地元駅から乗車。 笠岡まで2時間あまりの、ローカル線の旅の始まりです。 どんな出会いと感動が、待っているのでしょうか。 また孝子さんとはどんな状態で、お会いできるのでしょうか。 | |
岡山で乗換え、倉敷から乗車のMさんと再会。 『あまちゃんとドラゴンズ』の書き込みの印象とは違い、 孝子さんを見つめる眼差しは、別人の落ち着いた感じのMさん。 事前のやり取りで、自然と真鍋島へお誘いする結果になってしまい、 正直ご迷惑ではなかったでしょうか。 カブトガニに追いかけられる夢を、見なかったでしょうか。 | |
笠岡までは30分。 駅前はどこにでもあるようなローカル駅。 倉敷のような華やかさもないけれど、こちらの駅の方が落ち着く。 事前の調べた『お握り屋サン』は閉鎖したようで、 別の店で昼食用のサンドイッチを確保。 何しろ真鍋島は、地元用の商店くらいしかなく、 近代的なものは皆無なのである。 その代り時間に追われるものはないし、 地元の人たちとの会話も楽しめる。 | |
アスファルトが禿げかかったかのような路地や、 軒先の迫った曲がりくねった道をひたすら港へ。 案内看板が無かったら、迷ってしまう。 3☆年前、この道を何を思い、なぜこの道を歩いていたのだろうか。 今言えるのは真鍋島に何かを求め、 何かの救いを求めて旅していたあの頃。 | |
この看板を見つけ、ホッとする瞬間。 笠岡港から真鍋島まで1時間の船旅。 時間に追われる今の時代に、 のんびり行き交う船や島影を眺めながら、 ゆったりした時間が過ぎていく。 笠岡から飛び石のように続く島々を、ひとつひとつ寄港していく。 | |
小さな待合室で切符を買う。 往復を買おうとしても、なかった。 島で買ったものと、ここでのものの紙質が違うのにも驚き。 | |
これが今回お世話になる三洋汽船。 50名余の定員に20名ほどを乗せ、瀬戸内の旅。 ゆったり、、、、と船旅、、、のはずでした。 | |
船内風景。 客室は乗り込んだところから、半地下のようになっていました。 座席に着くと、水面が間近。 | |
この連絡船は宅配便も載せている。 宛先は『真鍋島 ○☆ △□様』となって、番地など一切なかった。 この島には必要ないだろう。 小さい頃からの顔なじみばかりの漁村で、 隣近所知らない人はいないだろう。 | |
この航路最大の島、白石島。 乗客のほとんどが降りてしまった。 この島へは、笠岡の別の岸壁からフェリーも出ている。 | |
予想外の風が出て来て、船は波乗り状態。 時折船底を波が打ち付けていく。 帰りの便は出るのだろうか。 まさか、欠航なんてないだろう(*^^)v | |
『砕ける波に』 | |
『旅の終わり』にたどり着いた真鍋島。 ここにも『未知標』はなかった。 孝子さんに出会うまで、10年も要したのか(^'^) | |
再び現実の世界へ。 珍しく船酔いもせず、久々の真鍋島、本浦港。 どこか懐かしい港町。 車の音はせず、本土からのバイクのエンジン音が過ぎると、 波の音と頬を過る風に吹かれ、しばしの休息。 | |
人懐っこいネコが、寄って来た。 どうやらサンドイッチを、ねだりに来たのだろうか。 普段なら追っ払うのだが、チョコンと座った愛嬌の良さに頬も緩む。 | |
想い出の『三虎ユースホステル』への道を急ぐ。 でも何年も前の記憶もなく、迷いながらもなんとか看板発見。 ここからは人ひとりが通れる山道をひたすら登る。 あの頃は何ともなく登ったであろうこの道は、今堪える。 どんな風景と感動が待っているのでしょうか。 | |
5分ほど登って振り返った本浦港の風景。 以前もこの風景を眺めていたのだろうか。 港に降りた時、懐かしいと思ったのは、 地元に近い風景に似ていたのではなく、 この風景も含め脳裏に刻まれていたためなんでしょうか。 | |
島の南への峠を過ぎると見えてくる『あの日の風景』。 でも何だか少し様子が変。 どこが、、、と言っても、すぐにはわからなかった。 でも違う。 違って当然、時が過ぎているのだから。 | |
今は宿の形態も変わり『島宿 三虎』となっていた。 建物も近代的で、あの時の雰囲気はない。 当時の建物はどこに、、、と思い、 宿主と思われる農作業中の女性に声かける。 すでに全面改装して、あの当時のものは全くないとの事。 当たり前といえば当たり前。 時は過ぎ去るもの、想い出は想い出である。 | |
宿の前からの瀬戸内の風景。 行き交う船と繰り返し押し寄せる波に、しばし時間を忘れ、 あの日を懐かしむ。 | |
この時気づいた事。 伊良湖岬の海岸に似ている、、、と。 | |
宿の前のフライベート船着場に佇む少女ひとり。 | |
空には秋の絹雲。 数日前まで、暑かった。 孝子さんが秋を連れて来てくれた(^'^) | |
最近の遠征定番のサンドイッチ昼食。 便利で移動中でも、満員電車でも食べられて、 その上安価で栄養満点。 本日は潮風と、ちょっとほろ苦い想い出を味付けて頂きました(*^^)v | |
この建物のあたりに、昔の建物があったとの事です。 | |
再び同じ道を港へ。 Mさんの足取りの軽いのに驚きました。 なんと一日1万歩歩かれるそうです。 | |
『瀬戸内少年野球団』のロケ地にもなった中学校です。 入口にはあの『二宮金次郎』の銅像。 持ってる本には何と書かれているか興味のある方は検索してみては? | |
どこか懐かしい木造の建物。 二階建でそのまま保存されているなんて驚きです。 本日は土曜日、休校日。 建物内は見られませんでした。 僕のご幼少の頃は、こんな建物は当たり前にありましたね(*^^)v | |
『御用の方は、、、、』の張り紙。 でもこれは平日用のようです。 新聞もそのままです。 懐かしい格子ガラスです。 | |
反対側からの中の様子。 入ってみたかった(^'^) | |
警鐘台? 見張り台? いずれにしろ懐かしい建物です。 | |
以前記憶に残るものは何一つありませんでした。 当たり前すぎる事実です。 しかしここに住む人たちの人情や気質などは、 今も変わらないと思います。 乗船までの時間島の人と話した印象では、 過疎と老齢化の問題がこの島にも押し寄せている、 そう感じました。 少しの間の真鍋島での滞在でしたが、 あの時とは別の想い出の旅になりました。 | |
心は笠岡市民会館。 今年最後の孝子さんとの再会。 逸る気持ちは真鍋島への決別の気持ち。 | |
『夢見る頃を過ぎても』 ♪ あの日の私に今なら教えるられるのに ♪ |