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虹のパレット ~帰ってきた「恐怖の金縛り君」~

虹のパレット:帰ってきた「恐怖の金縛り君」

毎日新聞 2013年09月23日 地方版


 久しぶりになっちゃいました。金縛り。医学的、科学的には「体は眠っているのに意識だけが目覚めた状態」だということは、わかってはいても、怖いんですよね、これが。


 学生時代から、たびたびありました。体が硬直して動きたくても動けない程度のは。


 ところが音楽の仕事を始めてから金縛り度が重症化していき、金縛りになる時期と感性・感覚が研ぎ澄まされている時期がイコールになって……。手っ取り早く言うと曲の書き時だよ、ということが分かっちゃったんです。


 残念なのは、今はアルバムを作りあげたばかりで、創作モードのふたをパタンと閉じてしまい、しばらく作らないぞっ!と決めてしまったこと。本当に残念です。(おい、おい、作りゃいいじゃん)


 冗談はさておき、ソロデビューして最初にやつがやって来たのは、6畳一間のアパートで1人暮らしを始めた28年前、23歳の時。ちょうど丑(うし)三つ時の頃、寝ている私の周りを何十人もの人が歩き回っているんです。まるで私が往来に布団を敷いて寝ているみたいに。


 通り過ぎて行く人が「寝てるの?」「起きてるんじゃないの?」なんてのぞきこみながら、みんなで私のほっぺたをピタピタ触っていくのです。怖くて怖くて、朝まで目をつぶり続け、完全に人の気配が消えた頃、そっと起きて玄関に行くと鍵が開いていたことに気付き、そちらの方が100倍ゾッとしたっけ。


 そんな恐怖の金縛り君は、アルバムを作る時期になるとやって来るようになりました。不思議なことに、それが35歳の頃、育児を始めてからパッタリこなくなりました。「もしかしたら創作より育児に励め、ということか」なんて金縛りのことをすっかり忘れていた、とある日、やつは帰って来ました。


 2年ほど前の夜中に、夢の中で(なぜか私は実家の仏間に座っていたのですが)机の下からいきなり出てきた何者かの手に足をつかまれ、机の下に引きずりこまれ、そのまま体半分くらい壁の中に吸いこまれたのです。


 ものすごい恐怖の中、私のベッドで寝ていた愛犬のハッピーが「ウーッ」とうなり声をたてて、やっと目が覚めました。


 「助かった」とホッとしたのもつかの間、数分後、眠りについた私は再び同じ仏間で机の下から足をつかまれ壁の中に……。


 またまたハッピーがほえたててくれ、無事に現実に引き戻されましたが、2度も足をつかまれた感触は生々しく残っています。


 そして先日、京都でツアーの最終日を終えて自宅に戻って来た夜、寝ている私の顔にビュンビュンと風が吹きつけて段々と激しくなっていきま  

 「このまま行くと、また何か来そう」と思い、顔を横に向けて隣のベッドに寝ている娘に向かって声を出そうと試みましたが、なかなか声が出ないのです。


 やっとのことで娘が気づき、私の腕をつかんでくれた途端、金縛りが解けました。


 「ママがうめき声を出すから、びっくりした」という娘に「ママの足を触ってみて」と頼んでみると、笑っちゃうほどの鳥肌で、とりあえず私の恐怖は理解してくれた様子です。でも、しばらくの間「私が助けてあげたんだからね」と恩着せがましく言われました。トホホ。


  今年はパワーをもらおうとハワイ島のパワースポットに行き、そのパワーが切れたと夏に伊勢神宮にも行ったのでパワーが余っているのでしょうか?


  パワーのもらいすぎに注意しましょう。それとも創作のふたを開けてみるべきか……。(シンガー・ソングライター)


 


     ◇


 


 「虹のパレット」は月曜日に掲載します。次回は瀬木直貴さんです。


 


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 ■人物略歴


 


 ◇おかむら・たかこ


 


 1962年、愛知県岡崎市生まれ。椙山女学園大学在学中に同級生の加藤晴子さんとデュオ「あみん」を結成、デビュー曲「待つわ」は82年のヤマハポピュラーソングコンテストでグランプリに。85年にソロデビュー。87年に発表した「夢をあきらめないで」はロングセールスを記録した。今年3月にアルバム「NO RAIN,NO RAINBOW」をリリース。 


  
http://mainichi.jp/area/aichi/news/20130923ddlk23070065000c.html



  





    思う事、記す事が多くあり、笠岡から帰って来てからゆっくりと(-。-)y-゜゜゜




  最近こうした告白が孝子さんから告白されるたびに、ドキリとする。
同世代だからわかる。
孝子さんだって身体の不調など有って当然だし、
我々のような並みの者より大変な環境だとは簡単に想像はつく。
シンガーソングライター、主婦でもあり父親の変わりでもある孝子さん。
相当な体力や精神構造でないと務まらない。
同じ世界に居続ける大変さもプレッシャーだと思う。
創作活動や移籍に伴うプレッシャーもあると思う。

  それでも憧れの孝子さんから、そんな告白を聞く事はないと思ってたし、
ファンとして聞きたくないのも事実である。
ただ今回の告白を聞くにつけ、孝子さん相当お疲れのご様子だと想像します。
『絶好調』と、『金縛り』は今の孝子さんの生の声。
ファンとしてはあまり孝子さんに無理は言ってはならないと思う。
年末CPも渋谷だけで十分たし、新曲もそんなに望まない。
孝子さんの『生涯現役』を望むのなら、
1年ぐらいのリフレッシュ休暇も必要ではないのか?
あまりのペースでのニューアルハム発売や、
ライブの多さは孝子を早期に引退に追い込む事になりかねない。
スローペース、マイペースの孝子さん、
ここ数年少し飛ばし過ぎではないですか(^-^)
良い想い出を孝子さんから与えて頂いた身でありながら、
今後はしばらくはゆっくりしてください、と言うのは、
すごく身勝手な言い分なんですが。






  『金縛り』に関しての記事がありました。
興味深いので貼り付けておきます。

http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n2447


何らかの要因によって睡眠のリズムが崩れる事が金縛りを発生させる原因となります。
具体的には、以下のような原因が知られています。
・精神的ストレス
怪談におびえながら眠った時などに、そのストレスで睡眠のバランスが妨げられ、金縛りに遭いやすくなります。
特に、金縛りを心霊現象と思っていると、金縛り中に幽霊の幻覚を見たり、気にしすぎるあまり一晩に何度も繰り返し金縛りに遭ってしまう可能性が高くなります。
また、何かしなくてはならない事を残して、無意識に「起きなくては」と思いながら眠ってしまった時などにも、睡眠のバランスが崩れて金縛りに遭いやすくなります。
……私はこれが多い……。(´Д`|||)
・不規則な生活
毎日の睡眠時間が不規則になっているなど、生活のリズムが崩れていると、概日リズム(いわゆる体内時計)が乱れ、睡眠のバランスも崩れて金縛りに遭いやすくなります。
……これも多いな、私……。(´Д`|||)
・肉体的疲労
普段あまり運動をしない人が急に運動をした場合にも金縛りが起こりやすくなるようです。
特に有酸素運動をすると金縛りの発生率が高くなるといわれています。
・極度の興奮
脳が興奮状態にあるまま眠ると睡眠のバランスが妨げられ、金縛りに遭いやすくなります。
特に旅行などでは、環境の変化による脳の興奮と移動による肉体的疲労が重なり、金縛りの発生率が高くなる事が知られています。


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