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毎日新聞 2013年07月08日 地方版
ただ今、私はコンサートツアー「T’s GARDEN SPECIAL〜NO RAIN, NO RAINBOW〜」の真っ最中です。
毎年恒例の「T’s GARDEN」というツアーは、「私の庭へようこそ」「皆さんの家の近くの庭で岡村孝子のコンサートがあるので普段着のまま遊びに来てください」というコンセプトです。
そして、一人ではきっと旅行することはないであろう所へ出かけていけるのが楽しみになっています。ま、今回はスペシャルバージョンということで、割と都会の大きな会場を中心としたツアーになっていますが。
娘もやっと高校生になり、母に家の事をお願いして安心して旅に出られるようになったので、今年は、ちょっと回数も増やしちゃいました。
時々、コンサート後にメンバーやスタッフと食事をしている楽しげな写メを娘に送ると「自分だけ楽しそうだね……」とポソッと言われたりしますが、そんな私の楽しげな様子を見るのが嫌いではないらしく「ママは自分の好きな事を仕事にできて本当に幸せだね」と言ってくれています。
さて、先日は、岐阜県可児市の文化創造センターにおじゃましてきました。何と、私は愛知県出身なのに岐阜県を訪れるのもコンサートをするのも初めて。音楽活動31年目にして岐阜デビューとなりました。
朝早く新幹線で名古屋に行き、名古屋から可児に向かう列車の途中、車窓に広がる田園風景を楽しんでいると突然、車掌さんの車内アナウンスが入ります。「右に見えてくるのは犬山城です」とか「景色がライン川の風景に似ているので、日本ラインと名づけられております」と……。
これは観光バスか!?とツッコミを入れたくなりましたが、ほのぼのした気持ちで会場に向かうことができました。
会場は荘厳な雰囲気の漂うたたずまい。素敵(すてき)だったなぁ。こんな素敵な会場で歌えて幸せでした。
そして、お客さんの温かいこと。コンサートの最初に「私、岡村孝子のコンサートに初めていらっしゃった方は?」と聞いたところ、8割の方の拍手にはちと驚きましたが、皆さんニコニコしながら聞いてくださったり、歌の合間に手を振ってくださったり。
最初から最後まで、温かい、幸せな気持ちを感じながら歌っていました。
翌日がテレビ東京の「プレミア音楽祭」の収録だったため、その日のうちに名古屋まで移動しなければいけなくて残念でしたが、もっとゆっくり可児市を満喫したい、と思うくらい、街も人も素敵な所でした。
皆さん本当にありがとう。こういう素敵な出会いが待っているから、ライブってやめられないですよね。
「あなたにめぐり会う旅」はまだまだ続きます。(シンガー・ソングライター)
■人物略歴
1962年、愛知県岡崎市生まれ。椙山女学園大学在学中に同級生の加藤晴子さんとデュオ「あみん」を結成、デビュー曲「待つわ」は82年のヤマハポピュラーソングコンテストでグランプリに。85年にソロデビュー。87年に発表した「夢をあきらめないで」はロングセールスを記録した。今年3月にアルバム「NO RAIN, NO RAINBOW」をリリース。今月30日に名古屋市の愛知県芸術劇場でコンサートを開く。