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5年ぶりのオリジナルアルバム「勇気」をコンセプトとするツアーを展開中の岡村孝子(49)が11月3日、東京・渋谷公会堂でファイナルを迎える。あみんデビューから来年で30周年を迎えるが、「コンサートって楽しい」と思えるようになったのはようやくここ1、2年のことという。ツアーでは、観客との一期一会、縁を大切にといった思いを重ねて完成したアルバムの全曲を披露予定で、自身もファンにとっても充実のファイナルとなりそうだ。
■人との縁 大事に生きる
「それぞれの瞬間や一期一会を大切にして生きていこう、という思いがたくさんつまったアルバム」
5年ぶりのアルバムについて岡村はこう語る。
岡村は昨年を「縁を大事にしようイヤー」と位置づけた。それまでは「締め切りを守るために本来のものが書けなくなったり、手足が縮こまったりすると思って、若いころには(曲の提供などを)全部お断りしてきた」というが、縁を大事にすると決めた昨年は、安倍なつみ(30)や米オハイオ州の日本人学校からの校歌作曲の依頼などがあり、それに応える形で、人とのつながりを大事にすることを実践してきた。
近年は、父の秀夫さんやあみん時代の初期のマネジャーが亡くなり、「年齢的にもそうした別れを避けて通れないところに来ている」ことも人とのつながり、瞬間を大事にして生きるという思いにつながった。
結婚や出産、離婚といったさまざまな人生経験も「どれがということはないが、今日の自分を作り上げてくれている」という。中学2年になった長女の子育てが一段落つき、自分の時間が少しずつ持てるようになり、「今はシンプルな気持ちで音楽って楽しいと思えている」と話す。
■トークも前向きに
中でもライブやコンサートに対する気持ちの持ち方が変化してきた。
「昔の私のコンサートはすごく張り詰めた空気が流れていて。(アンコール前の)本編では笑っちゃいけないんじゃないかというぐらいの空気があった」
それが変わったきっかけは比較的小規模な会場で、「普段着で岡村孝子の庭に来てください」というコンセプトで昨年から始めた「T’s GARDEN」のコンサートだ。大掛かりなセットもなく、観客の視線はおのずと岡村に集中する。岡村自身が「苦手」というトークでも、観客がいろんな表情を見せてくれることが分かり、トークも含め百パーセント観客と向き合うことでライブが楽しく思えてきたのだという。
ツアータイトルのアルバムの楽曲を全曲コンサートで歌うのは、2ndアルバム「私の中の微風」(1986年発売)以来のこと。「レコーディングしていても気持ちよくて、ワクワクしながら作った曲をぜひ全部聴いてもらいたい」との思いからだ。
30年近くも音楽の世界に携わりながら、「人とのつながりという財産を残してこなかったのがすごくもったいない」と話す岡村。小規模会場でのコンサートで、縁を大事にすることで培った新たな“岡村孝子像”でさらにファンを楽しませてくれそうだ。(兼松康/SANKEI EXPRESS)