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カタムラカタコの言の葉

孝子さんの作品に出逢って25年が過ぎる。
『あなたにめぐりあう旅』など、最近の作品も心の襞に沁み入る。
でもやはり昨年の年末にCPでの感動や、
日々の孝子作品など聴く回数を考えると、
アルバム『Kiss』までの作品が快い。
かといって、歌詞やその他細細した事まで理解できてるとは言えない。
作品を聴いていて『勇気』づけられたり『癒され』たり、
『心穏やかに』なり、他人に優しくなるというか余裕が出来るのである。
改めて『カタムラ カタコの世界』を作品の最後の歌詞から考えてみた。



風は海から風は海から海へ帰るもの
冷たい雨こんなに愛おしいのは冷たい雨か降るせい
一人息子何を捨ててもついてゆくはずだった
見返してやるんだわ

あなたより素敵な人いない訳はないのよ

雨の街素直になれないから さよなら雨の街を一人明日へ
ピエロ聞けはしない 私ピエロ
煙草9月 乾いた別れも時には私らしい
砕ける波にふり返るたび遠くなる
夢の樹感じたいね真実のうたあなたのため私のため生きてる限り
見送るわ私はここで見送るわ 見送るわ
微風それぞれの胸の奥のメッセージを微風に変えて
美辞麗句本当の自分をどこかに忘れ今日もさまよう今日もさまよう
夏の日の午後片すみにでも残していて
はぐれそうな天使はぐれそうな心があわててる
Baby  Baby大きすぎる夢はうたえないけど 歩くきっかけにして
ラスト シーンいっそやけくそに生きてみたい
ひとりごと一人歩きしてるのはあなたに嫌われたくないから
今日も眠れないいつの日かあの空を駆けめぐる鳥になりたい
リベルテ今勇気がほしい昨日をすてる 未来を信じて信じて
迷路迷い込んだ迷路の中 もう誰も救えない
電車あなたを失くしてまでも決めた道を進むほどずるくなって明日を変えたい
ついてない今夜だけ少しだけ面影にもたれて泣いた
五月の晴れた空真実が誰の目にも同じ様に映るといいのにね
秋の日の夕暮れあなたを愛して本当に良かった いつか愛がさめても
私はここにいるあなたがいなくても私はここにいるわ
夢をあきらめないで遠くにいて信じてる
月が泣いた夜愛がこんなにもこわやすいとは気付かず過ごした
TODAYずっとそばにいるわどんな時も
ドラマ全てを砕いた嵐の中 二人のドラマはとりもどせない
あなたと生きた季節いつか忘れてねすべて忘れてね 二人で作った思い出さえも
ソレイユああ今夜だけあなたが笑顔を見せてほしい
クリスマスの夜どんな時にも悔やまないでね 胸のキャンドルずっと燃やし続けてね
輝き駈けてゆく風の中今感じてる いつの日も輝きを忘れない
私の空明日もう一度生まれかわるから
Believe思い出抱きしめて心の瞳をとじた
白い夏短い吐息の後砂をはらった
長い時間(たび)ほんの少しの好奇心を大切にいきたい まだ知らないあなたに出会えるように
虹を追いかけて素直な優しさで本当の私をとりもどしたい
オー・ド・シエルいつもと同じ夜明けを信じてる
それぞれの明日二人で見つけたいそれぞれの明日を
愛を守りきれなくて細い月が消えてゆく
ジュ・テーム一番遠くであなたを照らしているから
愛がほしい言葉より確かな愛が今だけほしい
リフレイン今夜だけ永遠を心から信じた
青い風こんな私を笑って
心の草原少しずつ少しずつ前に進みたい
終わらない夏二人なら越えてく I LOVE YOU
Kiss本当の私が望む生き方Kiss贈りたい
満ち潮たった1人のあなたと出逢えた偶然信じてる
空の彼方まで何も何も迷うことのない愛をずっとすっとあの空の彼方まで
青い日々私の中に今呼びもどして
あの海へ今帰りたい手を振る私に重ねた季節がほほえむ
天使たちの時ときめきをずっと抱きしめて
adieuいつの日か素敵な誰かに出会っても
   


   今、目の前にいない過っての彼氏『A君』へきっぱりと別れを告げ、
歩き始める孝子さんの後姿が目に浮かぶ。
ひとつの作品それぞれ前半は未練たっぷりでも、
結局は綺麗さっぱりと、心に区切りを付けているのが大半である。
だんだん前向きに、、、というのが、根底にある。
例外的に『いっそやけくそに生きてやるわ』から『いっそやけくそに生きていくわ』になり、
ついに『いっそやけくそに生きてみたい』とやや現実的にもなっているのも男心を擽る。
時折見せるか弱い女性、『カタムラカタコ』に愛おしさも感しられる。
孝子さんから『やけくそ』との歌詞が紡ぎだされた事や、
この『ラストシーン』と『煙草』『ピエロ』の登場人物は、
当時現実の孝子さんとは思いたくなかった。
日々起こった事をヒントに言の葉を紡ぎ出す孝子さんの作品では,
どうしても信じたくない歌詞も時々出てくる。
『愛がほしい』の『言葉より確かな愛が今だけほしい』などは、当時は強烈すぎた。
それゆえ印象に残り、その後孝子さんの作品に嵌って行ったのだった。

  作品のラストが作詞者のより伝えたい事だとしたら、当時の孝子さんはA君に本当に惚れ、
共に人生を歩んで行きたかった様子がうかがえる。
でも結局は『一人息子』に出てくるような女性ではなかったのかな?って、
孝子さんに問いたいですね(^v^)
でも男の立場としては、嬉しいような、男として重いような、、、。
強がりと時折みせる本心と思えような叫びに、
今でも時折懐かしく思い出される出来事がある。

♪ 何よりもおまえが必要だった ♪








      




  草原に一本の細い道

どこまでも、地平線の果てまで続く道

その先にあなたという『虹』を見た

虹だ、と追いかけるとどこまでも逃げる

まるであの日の貴女のように



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